湯河原・真鶴の野生生物を観察し、写真に記録すること。
たぶん樹上で食べたのだろう!?

2014:10:10:3743


林道を歩いていたらアケビの殻がまとまって落ちているのを見つけた。これらにはどれも実が残ってないし、落ちたアケビを誰かが食べたのだろう、タヌキかテンかハクビシンか、などと思ってたが、写真を見ててふと気づいた。

アケビって熟して口が開き、実が落ちて空っぽのままぶら下がっているのはよく見るが、これほど殻ばかり落ちていることはなかったような。
強風でも落下することは少なかった記憶が。

とするなら、これは木に登ることができるハクビシンかテンの仕業ということになる。も少しじっくり観察すればよかったのに、急ぎ足で通過してしまったようだ。

話は変わるが、そろそろ自動撮影や遠隔撮影など機材を使った観察が始められそう。年初に宣言したのに、もう11月になる〜!
スポンサーサイト
林道を9キロほど歩いてきた


2014:8:4:2996

2014:8:4:2979

昨日、下界から見た林道は雲におおわれていたけど、行ってみたら雨はパラパラ程度なので、涼しいし、運動がてら少し長めを歩いてきた。

こんな日は誰も来ないから動物に出合うことが多いのだけど、県の見回りのクルマが追い抜いて行き、しばらくして戻ってきたから、まあ、追っ払ってくれたのだろう。あちこちで気配があったし、エサになりそうな大きなカニが数匹林道を歩いていたけど、姿は見られなかった。

途中、幕山入口付近で青いエビフライがないかチェックしたら、ごくわずか、1回か2回分の鱗片が落っこちていた。たぶん3、4日前のもので、この日食べた新しいのは無かった。
昨年や一昨年はこの時期毎日のように食べていたから、リスが少なくなったのか、それともこの場所の松ぼっくりの出来が悪いのか、そのどちらかだ。

ま、松ぼっくりの観察から、毎年豊作とならないのが分かったし、リスが居ることはいるのだから、この場所の松ぼっくりが今年不作なのだろうと思う。

ただ、林道の一番西に一本だけあるオニグルミの実がほとんど残っていて、ここにリスが現れないのも分かった。以前なら今頃きれいになくなっていたハズ。このクルミの木の斜面の上には松林があるが、そこにもエビフライが見られないし、林道西からリスが消えてしまったのは確かだ。
私が初めてリスに出合ったのがこのエリアだったからさびしいね。

2014:8:4:3016


昨日はまた、林道で猛禽が鳥を襲った食痕も見つけた。はじめ、羽根が大きくキジバトだろうと思ったが、風切羽根の縁が黄色いのがあるし、黄緑色の雨覆(?)も多く、最後に全体が薄黄の大きな羽根が一枚出てきて、分からなくなる。

黄色い羽根はキセキレイかもしれない、でも、羽根がデカすぎるから、ひょっとしてアオバト? と、帰ってからネット検索してみたら、やはりアオバトで間違いなさそうだった。
警戒心が強くてなかなか見られないアオバトもやられちゃうんだね。襲ったのはオオタカか?
羽根の写真は次回以降にアップする予定。

昨日はまた、森を観ていて、新たな感慨をもった。というのも、林道脇の木々がこの10年で大きく成長し景色がだいぶ変わっきたことにあらためて気づいたのだ。
夏の林道はイタドリなどが伸びて鬱蒼となるけど、それとは別に、松枯れで開けた場所にミズキやヤマグワ、ササなどが育ち、それがどんどん成長しているのだ。特にヤマグワが多いような気がする。

昔、明るかった林道が、昨日やけに暗いと感じ、それでじっくり観ていき、そんな場所が数箇所あるのに気づいたのだ。
ただ、10年前からまったく変わらない場所もたくさんあって、その違いは何だろうと思う。これも調べなくちゃね。

オニシバリの実を食べるヤツがいた!


2014:6:25:2489

2011:6:28:2:3198
以前撮影したオニシバリの実



24日、サクラ林道を歩いていたら、地面に赤い実が落ちているのを発見。
何だろうとよく見ると、周囲に小さな殻が散乱している。赤い実はオニシバリの実に思えるが、大きく穴が開けられ、種を取り出し、割って食べた痕跡だと分かった。

他にもないだろうかと、地面をじっくり見ていくと青い実の同じように破られたのや同じ赤でも少ししなびたのも転がっていて、その散乱具合からこの仕業は動物でなく鳥がやったものだろうと思えた。写真はそれらを集めたもの。

しかし、オニシバリの実にはたしか毒があって、食べられないハズ。だけど種には無いのだろうか。
と思って調べたら、ある図鑑で味見した記述があり、毒の気配はなく、やや甘味があり、わずかに辛みも感じられたとあった。種の試食はなかったが、そのぐらいなら種も食べられるのだろう。でも、よくそのことを知ったもんだ。

以前から不思議だったのが、林道周辺の森の中に食べられない毒の実を付けるオニシバリがたくさん見られること。動物が媒介しないのにどうして広く分布できるのかと思ってたけど、食べる鳥がやはりいたんだね。鳥が実を運ぶ途中に落としたりしてたんだろうけど、しかしこの種を食べる鳥は限られてそうな気がする。

昨日は海だったが、今日はないのでまた森へ行ってこよう。



残念! ヤマネのお宿は空だった!


2014:6:2:1933

6月2日は野生生物探検隊のメンバーでヤマネのお宿の確認と、フクロウの巣のペリット採集へ行ってきた。

ヤマネのお宿は4月23日に設置しているからすでに40日が経過している。もしヤマネがいて巣箱を発見すれば巣の中にコケなどの痕跡が残っているハズ。
と、期待して一つ一つワクワクしながらのぞいていったのだが、どれもコケどころかな〜〜〜んも入っていなかった。ほとんどに大きなクモが一匹ずついただけ。

ヤマネがいなくてもヒメネズミの痕跡ぐらいあるかと思ったが、それもなかった。とても残念!
ただ、最初に設置した13個(15個としてたが間違いだった)の残り5個を別の場所へ架けているから次はそれに期待しよう。

また、この13個をもう一ヶ月ほど置いて再度確認してみようと思っている。それでもダメならお宿を別のエリアに架けてみよう。
(今回の設置場所の標高はisa隊員の計器によると、最高で640m。低いところは20mほど下がった場所だから620mぐらい)

2014:6:2:1901

2014:6:2:1906

2014:6:2:1913

もう一つの観察、フクロウのペリットは、やはり予想以上の内容物だった。

隊長が両手で慎重に何度もつかみ出したのだが、グレーに見えるのはすべてネズミ類の短毛で、ペリット数十個から100個分ほどあるかも、と思えるほど。

そして、のぞいたときにも表面に小さな白い骨のようなのが見えていたが、ピンセットや箸でくずすと次から次へと小さな骨が出てくる出てくる。

「これはネズミの下顎骨だ! ネズミ亜科ではなくハタネズミ亜科だから、ハタネズミかスミスネズミだ!」。
「この大きなのは鳥のものだね! こっちの小さいのはネズミの橈骨と尺骨だね」

「ここにも、あっ、これなんだろ?」、「たのしいわね〜、一日中でもできそう」なんてみな手が止まらない。
隊長が「きりがないからもう止めて! ネズミの歯なんて0,数ミリなんだから」、「これ全部やるのに数ヶ月かかりそう」なんて途方に暮れている。

ま、私にはネズミの分析ができないから、隊長にお願いしようと考えていたけど、これを見て大正解だと思ったね。隊長ならフクロウが獲ってきたネズミを正確に分析してくださり、結果としてネズミ亜科とハタネズミ亜科の比率や行動なども少しは見えてくるのではないだろうか。

ま、とりあえず今回の観察会の報告まで。



カントウマムシグサを食べるヤツは?


2009:4:6:2:1141
上(写真1)、下(写真2)/2009年4月27日撮影の食痕で、植物が何か、誰が食べたか不明だったのも。これがカントウマムシグサと判明
2009:4:6:2:1135


R0745012.jpg
(写真3)やまぼうしさんより今日メール頂いたカントウマムシグサの写真/
R0745016.jpg
(写真4)茎の先端の形状が(写真1)の先っぽとそっくりだし、ピンク色も一緒。


R0745025.jpg
(写真5)/球根に近い部分の中身は(写真1)の白いネギのようなものがつまっている。


R0745022.jpg
上(写真6)、下(写真7)/このぐらい成長したものは緑の葉に毒があるし食べないのではないだろうか?
R0745033.jpg



すっかり忘れていたが、今年1月に、2009年4月27日に見つけた不明な食痕植物を旧ブログより転載しておいた。
この植物を調べるのと、誰が食べたのか知りたいためだが、そのときやまぼうし隊員が、たしか「テンナンショウかもしれない、春になったら掘ってみなくちゃね」とコメントされてた。そのことを、先ほどやまぼうしさんからのメールで思い出した。マムシグサを掘った写真が添付されているし、茎をカットして、中身が見える写真を不明写真と照らすと、まずこれで間違いないだろうと思えた。

だけど、テンナンショウと聞いたときは私はピンとこなかったのだ。ええっ、まさか、と思ったぐらい。でも、不明写真のピンクの尖った部分はマムシグサの先端以外ないだろうし、白いネギのようなところは、写真(4)の中身でまず間違いない。ただ、2009年のものはやまぼうしさんが掘られたのより、まだ小さなもので、地中から芽が少し出たぐらいか、まだ土の中にあったと推測する。

それは、ピンクの先端が太く、土にまみれているし、(写真6)や(写真7)のように、中身の緑の部分が残って無いことから。主に白く軟らかいネギのような部分を食べたのだろう。白いのは芋に近いところほど密度が高く、これが旨いのか、30センチほども深く掘っていた。

R0745019.jpg

それに、マムシグサは葉や球根には「シュウ酸マグネシウムの針状結晶」が含まれ有毒であると解説にある。誤って食すと口中から喉までに激痛が走り、唾を飲むことすらできないほど、とも。それほどなので、動物でも球根や葉は食べないだろう。実際イノシシも毒のあるオニドコロの球根は食べなかったから、同じではないか。
なので、マムシグサは新芽の地中茎だけを食べられている、と想像したが。どうだろう?

して、犯人はアナグマ? ノウサギ?

追記:
ちょろっと考えただけで分かったが、これまでノウサギの食痕をたくさん見てきて、これほど雑なものは一つも無かった。ノウサギの歯形はみなナイフやニッパーなどで切られたもののように直線的である。(写真1)の切り口をよく見ると、極めて不規則、なのでノウサギは完全に除外できる。また、穴の口径が長径で15センチ、短径が10センチ、深さが25センチ(30センチとしたがもっと浅かったような)とすると、イノシシの口で開けるには小さすぎるように思えるし、あとはやはりアナグマぐらいしかうかばない。ハクビシンやタヌキ、テンはどうなんだろ? それともやっぱイノシシなのかな〜?


あれっ、やまぼうしさんへのお礼が一行抜け落ちていた。カントウマムシグサの教示、たいへんありがとうございました。これからもよろしくお願いします。