湯河原・真鶴の野生生物を観察し、写真に記録すること。
「ヤマネのお宿」にヒメネズミの痕跡!

2014:11:4:3947

2013:1:31:1793
以前撮影したヒメネズミ/

2014:11:4:3942
名前の分からないキノコがたくさんあった/隊長なら採られるだろうな〜と思いながら撮影/

4日、かなり遅くなってしまったが、晴れだし、足下も大丈夫だろうとヤマネのお宿チェック&回収に行ってきた。ともかくやることが遅〜〜〜いのだ。

数日前には別の箇所の4つ(一つ見失う)のお宿を回収しているが、こちらもヤマネの痕跡はなく、ヒメネズミが枯れ葉の巣を作ったと思えるのが一つあったのみ。
で、今回の12個(これも一つ見失う)の確認の結果は、5個に枯れ葉が詰まっており、ヒメネズミが利用したものと思われた。

写真のものには緑のササのような葉が入っているから、ごく最近ヒメネズミが運んだのだろう。でも、他のものには枯れ葉のみだった。

巣箱はだいたい15メートル以上の間隔で架けておいたが、2番と3番に連続して枯れ葉があったりして、ヒメネズミの生息密度が高いのか、それとも一匹が2つ使ったのか、疑問がわいた。

驚かされたのが、枯れ葉の数。多いのは5、60枚ぐらいあるのではなかろうか。ヒメネズミが一枚一枚口に喰わえて運んでる姿を想像すると愉快だね。このお宿だと、キツネやイタチ、テンやヘビからも身を守れそう。なので、12個の巣のうち5個までも利用したのだろう。

しかし、ヤマネはどこにいるのだろう? 来年春にまた巣を架けてみよう。

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ヤマネのお宿の設置場所


2014:4:21:3:0925


ヤマネのお宿を設置した場所は、白銀林道から水源へ上る作業路の脇。標高はアバウトに600〜650m。作業路から一つの尾根に上る途中の斜面樹上にコケの塊を発見したから、その斜面の続きや尾根に架けていった。
このエリアはほぼ落葉広葉樹で、高木が少なく、林床は笹が茂っている場所もあるが、おおむね開けて明るく落ち葉などが堆積している。周囲には松林や、少し行けば植林地などもあり、ニホンリスが生息する場所でもある。

ヤマネが好む環境というのがよく分からないが、食性は雑食で昆虫を多く食べるらしいし、盲腸がなくてセルロースを分解しないから、リスのようにカロリーの高いクワの実やクマシデの実のようなものを食べているのではないだろうかと想像する。でも松の実はどうなんだろね。

ま、樹上を驚くような速さで移動し、小枝をぶら下がりながら走ると聞くから、昆虫を捕まえるのに適しているのだろう。小枝にはイモムシ類も多いからこれらもエサとしているかも。きっと小鳥のような食事だね。巣を架けたエリアには昆虫は多そうだが、甘い種子はあるだろうか。
ヤマネが冬眠するのは、リスやネズミのように堅果(クルミやドングリ)を食べられず、貯食もできないから冬をやりすごせないためだろう、きっと。

巣箱は主に高さ160センチ前後に取り付けたが、二つは写真のように一つの木に二つ、高さ5mと3mに架けたのもある。この木は低い場所に枝があり登りやすかったから。
しかし、ヤマネがこれまで生息していたとなると、その巣はキツツキの巣穴だろうか?林道周辺にはアオゲラが多く、アカゲラも生息している。この巣穴があちこちあるから、それを利用している可能性が考えられるが、どうだろう?

やまねのお宿の解説書に、一ヶ月後には巣箱利用が分かるとあるから、一回目は1ヶ月後にしてみよう。たのしみだな〜。だけど、その頃は葉が茂って、巣箱を発見できないなんて、ならないだろうか?色テープの目印をしとけばよかった。


今日はこれから遅い海。
ヤマネのお宿を設置したよ!


2014:4:21:0913

2014:4:21:0907


杉山昌典さんから4月4日に送っていただいた「ヤマネのお宿」、今日仲間に手伝ってもらいやっと設置した。組み立てはやってみれば超カンタンで、一つを組むのにたった1、2分。最初の一個は説明書を読みながらだから、少しかかったが、18個全部で1時間ぐらいだったろう。

ただ、現場で樹木に取り付けるのは、18個も運んだり、ペンチで針金を切ったりするから、一人ではたいへんと思い、漁師仲間を誘って、手伝ってもらった。そんで、15個を架けたが、森の中を移動するうち適当な場所がなくなり(架けても場所を忘れそうで)3個を残してしまった。まあ、次に行ったときに、どこかに設置するつもり。

しかし、前回発見した樹上のコケの塊が今日は見えなかった。雨上がりの後だったし、笹薮が濡れててよく探せなかったが、このコケの巣、誰かに落とされたのだろうか?ま、この巣の周辺にヤマネのお宿を設置したから、結果は出ると思うのだが。

巣箱設置は、県西地域県政総合センター環境部環境調整課へ連絡し、お伺いを立てたら、捕獲ではないので問題ないだろうとのこと。あとは、地権者に了解を得るだけだが、むかし、管理者に合った時に挨拶しているし、ま、問題ないだろうと勝手にさせてもらった。

さてさて、ここにヤマネは生息していて、巣箱へ入ってくれるだろうか? ヒメネズミが入るかもしれないね。

湯河原にはヤマネがいるよ、きっと!


2014:4:4:0502


2014:4:4:0506


今日、海から帰ってみると宅急便が届いていた。杉山昌典さんのご厚意により、「ヤマネのお宿」18点を送っていただいたのである。しかし、コメントを最初にもらったのが4月2日だから、たった3日間でこんな展開になったのだ。メールにはまた、高所に架ける場合は、八ヶ岳から湯河原まで出向いてくださるとまで書かれていた。杉山さんのヤマネに対する熱い想いがヒシヒシと伝わってくる。たぶんウィキペディアの文章も杉山さんだろう、写真が杉山さんのと同じだった。

実は以前から杉山さんのブログは知っていて、ヤマネの存在を調べるには巣箱を架けるしかないのが分かり、いつかはやってみたいと思っていたのである。これまで湯河原周辺でヤマネが確認されたことはなく、杉山さんの分布図でも空白となっている。なので、今回、見つけて分布図に新たに印を入れてもらおうと思っている。

設置するのに、県や町の許可がいるのかな〜?
時期は今でいいのだろうか? 
リスの巣は飛び移れる隣接した木が必要だけど、ヤマネの場合はテンなどに追われても、枝の先端まで逃げられるから、いらないのかな? ま、あれこれ考えながらやってみよう。

杉山さん、ありがとうございました。


外観から誰の巣か考えてみる。


2014:3:17:0098
アオダイショウが上ろうとすると、丸見えで、ノスリやトビに途中で発見され、巣の主の安全が保たれる。

2014:3:17:0110
枝にしっかりとコケを絡ませて、風ぐらいでは飛ばないようになっている。

2014:3:17:2:0110
上の写真右上角を拡大。木の樹皮かなにかが繊維状になって露出しているのが見えている。


3月17日に撮影した、樹上のコケの塊の項に、ヤマネ観察を続けられている杉山昌典さんより「ヤマネの巣ではないでしょうか?」とコメントをいただいた。そろそろ確認しに行かなきゃ、しかし、どうやって確かめる? と悩んでいちゃところだった。

今日はヒマだが、あいにくの雨で薮コギは無理。なので、過去に集めたヤマネの論文など見たりして、このコケの塊をあらためて考えてみた。まずは、大きさと周囲の枝の込み入り具合から鳥の巣でないのはほぼ間違いない。枝が邪魔で羽根を広げて出入りできないし、そもそも緑のコケが見え、わりと最近の作業と分かり、営巣時期でない鳥は除外できるだろう。
また、前項でリスが集めて置いた可能性も書いたが、これもまずないだろう。周囲に松などがあるのに、こんな見つかりやすい危険な樹上に日中何度も上ることは考えられない。
あと、空中滑空するムササビ、モモンガも外れてくるから、あとはヤマネとヒメネズミぐらいしか残らない。

そして、あらためて写真を確認してみた。一番上は昼行性のリスには危険すぎるし、近くに松林もあるのに、ここに作る必要がない。それに、コケだけの巣はこれまでどこにも観察されてない。
また、地上5メートル以上(前回7、8mとしたが)のこの巣は、天敵であるアオダイショウが上ろうとすると、ノスリやトビに途中で発見され、巣の主が安全を保たれるというメリットがありそう。
夜間でも巣まで上れば、枝の込みぐあいでフクロウからも守られそうだし、日中でもカラスには難しいだろう。

2番目の写真はシャドー部分を無理矢理明るくしてみたもの。これを見ると、枝にしっかりとコケを絡ませて、風ぐらいでは飛ばないようになってそう。

3番目の写真は2番目を一杯まで拡大したものだが、コケではなく木の樹皮かなにかが繊維状になって露出しているのが見えている。これはコケがバラけないように編み込んだものかもしれない。

とまれ、これは小動物の巣であり、ヤマネかヒメネズミのものと推測してよさそうだが、杉山さんが言われるように、ヒメよりコケを多用するヤマネがやはり正解かもしれない。
ま、確かめもしないですぐ推論する悪いクセだが、近々にも一度行ってみたい。(しかし、どうやってたしかめる?)