湯河原・真鶴の野生生物を観察し、写真に記録すること。
イノシシはオニドコロの根茎を食べている?

2015:3:1:7593
あちこちにイノシシが掘った穴が見られる。

2015:3:1:7598
穴を一つ一つチェックしていくとイモが転がっているものがいくつかあった。

2015:3:1:7604 割ると薄黄色で齧ってみたら苦みはそれほどでもなかった。


2015:3:1:7613
林道脇がこのように何箇所も盛大に掘られていた。

2015:3:1:7615
ここにも根茎がころがっていた(集めて撮影)。

写真は2月の終わりに花粉覚悟で林道へ行ったときのもの。
いよいよ山にエサが無くなってきたのか林道脇にイノシシが掘り返した穴がたくさん目についた。

この冬これまでそう多くなかった穴だけど、空腹に切羽詰まってササ根やクズ根を本格的に食べ始めたかと、穴の中を一つ一つチェックしてみると ン? イモがところどころに転がっている。全部の穴で見つかったわけではないが、数箇所の現場でそれぞれ複数の穴からこのヒゲ根を確認できたのだ。

クズ根が見つかったのは一つの穴だけで、ササ根食いは数箇所見られたが、その他多くの穴はほぼこのイモを食べたのではないかと思えたのだ。
それはクズ根の場合ほとんどの穴で残骸が残るし、穴の深さが40、50センチ以上と深いのがあり、ササ根食いは切られたササ根が転がっているしで判断できるのだ。

しかし、以前アップした(2014/1月)クズ根を掘り返したの穴の中にオニドコロの根茎も転がっていて、イノシシはこれを食わないものと結論しかけていた。
今回見つけた根茎は折ると薄黄色で、以前見たときは白だったような、齧ってみてもそれほど苦くもないしと、オニドコロのと違うかもと調べてみたが、しかしどうやら同じものらしい。

ネットの解説にはオニドコロの根茎は苦くて食べられないとか、嘔吐するとかあるから、この食べ残しているところはきっと毒成分が含まれるとか不味かったりするのだろうね。
でも東北地方の一部ではこれを加工し食べるところもあるようだし、まったく食べられないわけでもなさそう。

オニドコロは林道脇のどこにでもあり、量も豊富。私がこれまで気づかなかっただけで、イノシシは毎年エサとしていたのかもしれない。

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狩猟期中なのに子イノシシが林道へ

2015:1:8:7373

2015:1:9:7384


4、5日前の天気のいい日に10キロほど林道を歩いてきた。ポカポカ陽気の林道は冬鳥がたくさんいて、草むらから次々に飛び出したり、林床を引っ掻いてエサを探す音があちこちに聞こえるのだ。

でも鳥を行き当たりばったりで撮影するのは難しい。草むらから飛び出した小鳥はいったん近くの枝にとまるが、レンズを向けるとほとんどの場合飛んで逃げる。ときに警戒心が弱いのか、それとも好奇心に負けるのか、じっとしているのがいて、それが撮影できるが、あの鳥を撮りたいと狙って成功することはまずない。
この日も近くでウソがフィ、フィと鳴いていたが、姿すら確認できなかったのだ。

そんな小鳥や動物の痕跡など探して歩いたが、帰り道に水たまり周辺でイノシシの新しい足跡を発見する。行きに無かったから1時間以内につけられたものと分かるが、歩幅から走って逃げたものと判断できた。ということは私が近づいたからいまのいま慌てて逃げたのだろう。

この足跡、やけに小さく昨年生まれの子イノシシと分かる。しかも1頭(2頭の可能性も)なので、親から独立して冬を乗り切ろうとしている個体だろう。しかし、陽の高い日中にまで林道へ出てくるのはなぜか。最近日中何度も目にするし、エサが少なくてというよりイノシシがいよいよ過密状態になってきたのかも。

以前ならこの狩猟期間中、林道にイノシシの痕跡がまったく無かったように思うが、昨年からまだハンターを一度も見てないし、そんなことも影響しているのかもれない。

イノシシに吠えられる!

2014:11:18:3979


昨日は秋の日差しの林道を片道5キロ、往復10キロ歩いてきた。最近は動物や植物探索と言うより運動不足解消のための散策になっているような気もする。

林道の紅葉はまだ本格的ではないが、それでもあちこちに赤く色づいたヤマハゼの葉があったり、黄色く染まった立木があちこちに見られたりで、秋の風情を味わうごくフツーのおじさん散歩。
でもまあ、望遠、広角のカメラを2台もぶら下げ、大きめのリュックを背負っているし、人目にはどう映るか。林道脇にはカシラダカなど大陸から越冬のため渡ってきた冬鳥がにぎやかにエサをついばんでいた。こんなのにカメラを向けながら、のんびり歩いていたのだ。

そして、折り返して1キロほど戻ったあたりで、山側の斜面に逃げるイノシシの陰を発見。すぐに見えなくなったが、ブッシュの中でガサゴソガサゴソ、動き回る音がし、ブーブーと鳴き声もする。
ブッシュの先が崖にでもなっているのか、笹の密度が高くて抜けられるところがないのか、ともかく右往左往しているのだ。これはひょっとして林道へ出てくるかも、としゃがんでカメラを持ち替えたら、目の前の、一番近いブッシュの中から飛び上がるほど大きな「グオー、グオー」という咆哮が上がった。子イノシシの側に見守る母イノシシがいたのだ。しかもビッグママのよう。

これまでも3、4回子連れ母イノシシに威嚇されたことはあるが、姿が見えないまま、ブッシュの中から荒い鼻息「フッ、フッ、フーー」や「ガー、ガー」が近づいてきたりぐらいだったが、今回のはクマだとか野獣の咆哮そのもの。

何度も吠えるし、今にも飛び出してきそうなのでびびって後ずさりたが、それではゆるしてくれない。子イノシシはまだガサゴソ逃げ惑っているし、これはあぶないかもと、数10メートル移動し、ちょっと待ってみたが、あきらめて帰ってきた。
私のいざというときの逃げ場がなかったのもあるが、今回はホントに危険を感じたのである。

作業路に笹で作ったイノシシのベッド


2014:3:17:0171
切られた笹が山になって放置されていた。反対側から見たら大きな窪みがある。長径100センチほど。
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2014:3:17:0155
イノシシの寝屋なら笹の根元が刃物で切ったのと違い、砕けているハズ、と見ると、みなバキバキ。
2014:3:17:0160


2014:3:17:0211
寝屋のそばにイノシシのウンチが。

2011:3:11:8881
2011年3月11日、震災の日に発見したカヤで作られた寝屋。長径120センチ。


いま花粉症がひどく、昨夜は夜中3時にクシャミを連発し、目が覚めてしまったほど。だが、今朝は朝から明るい陽が差して暖かく、8時前から外へ出たいソワソワ気分。そんで、毒を食らわば皿までも、とヤケッパチで久しぶりに林道へ行ってきた。

しかし、林道は法面工事の大型ミキサー車が何度も往復しているし、そのうちに幕山梅林から登ってくる団体さんでにぎやかになりそうである。でも、昨日、新隊員の村田くんが一人林道を歩き、一緒に雪面のリス足跡を発見したあたりでニホンリスに出合っている。リス探索数回目で姿を見られるとは、信じられないぐらいすごいこと! 村田くん、かなり野性度もありそうだ。まずはそのあたりへ行って、そのあと近くに入口のある人の入らない水源への作業路を探索してみることにした。

林道はやはりミキサー車の往来が激しく、リス待ちはすぐあきらめた。で、すぐ作業路へ入ったが、ここでフキノトウを少し頂いたり、エビフライや松ぼっくりを観察しながらのんびり歩いていると、切られた笹が山になって放置されていた。作業路の整備で笹はよく切られるが、こんな風に真ん中に投げ出してあることはまずない。急いでいて、ここだけ捨てるのを忘れたのだろうと思ったが、反対側から見たら大きな窪みがある。まさかこんなところにイノシシの寝屋? そうであるなら笹の根元が刃物で切ったのと違い、砕けているハズ、と見ると、信じられないことにみなバキバキだ。1、2本ナタで切られたものが混じっているが、これは切られたのを拾ってきたのだろう。

しかし、この作業路、たぶん月一度ぐらいしか見回りの人が来ないと思うが、それでもこんなところで寝るか? これがイノシシの寝屋なのは間違いないが、どうも不思議で、よくよく見ていたら黒い玉がコロコロと転がっている。イノシシの糞である。う〜ん、寝屋の脇で普通ウンチするか?
ま、この巣、天井の無いオープンではあるが、脇の笹や小木がひさしになり、小雨ぐらいならしのげそう。それと、笹を重ねているから水はけも良さそうだ。これまで発見した巣の素材はカヤばかりで、笹で出来たのは初めて見た。笹を一本一本丁寧に重ねる作業がイノシシの姿からはちょっと信じがたいが、ブタも野生に返せばそうするのだろうか?

参考までに2011年、3月11日、震災の日に発見したカヤの寝屋の写真もアップしておこう。これは大きな穴で長径120センチあったが、今回のは少し小さく100センチぐらい。まだ成獣ではないのかもしれないね。
ま、久々の驚きだった。


イノシシはオニドコロの根を食べない


2013:1:24:1620
食べられずにあったオニドコロの根茎

2013:1:24:1571
イノシシに齧られたクズの根。しゃぶられたと言うべきか

2013:1:24:1636
大きな石は30キロを超える重さがある


2013年の1月24日に撮影し、そのまま忘れていた何かの根茎写真を見つけた。

このときはイノシシが林道脇を派手に掘り起こして、クズ根を食べたのを確認した。
その側に食べられないままあった何かの根茎。これ、一見うまそうに見えるのに口が付けられてないのが不思議だった。

で、今日調べてみたらオニドコロの根茎のようだった。
オニドコロの根は苦みがあるようで、有毒としている解説もあった。

ただ、若い根を大量に収穫し食べる地方もあるみたい。でも、よく似た根茎で小片を口に入れただけでシビレるものもあって、不用意に食べない方がよさそう。
これはカエデドコロ、キクドコロ、ウチワドコロあたりだろうとあった。
また、オニドコロの根はヒゲ根が多いところから、野老(トコロ)と呼ばれ祝い事などに添えらることもあるようだ。

ともあれ、昨年の冬は林道にエサが少なく、イノシシがクズを掘り起こした多くの穴を初めて見たのに、それでもオニドコロは食べなかったという一つの事実があった。(パソコンの中に)