湯河原・真鶴の野生生物を観察し、写真に記録すること。
松ぼっくりの開閉(2)


2014:1:31:8904
下の写真のを拾い、倒木の上に並べた。鱗片の頭が艶のある茶色で昨年11月に青から変色したものが分かる。
2014:1:31:8889


31日、ものすごく暖かいというか暑い中、汗をかきながら松ぼっくりを観察してきた。しつこいね。

前日、雨が降ったから、森の中が濡れているかもと思ったが、案外ドライで膝を突いても大丈夫だった。今回は、昨年リスが久しぶりに戻ってきた松林に入ってみた。

しかし、ここにはエビフライはほとんど無し。確認できたのはたった2個のみ。よく探せばたぶん10数個ぐらいはあるだろうが、これは今年始めの製作で、一匹のリスが一度来ただけだろうと思う。
今年としたのは、鱗片の頭がまだ茶色で艶があることから。エビフライの尾の先も艶のある茶色。

そんなのを探していると、昨年11月に茶色に成熟した、発色のいい閉じた松ぼっくりが落ちているのを発見する。
こいつに実が入っているかと手に取ると、松の葉が2本挟まっていて、邪魔なので一本抜いたが、ン? 何かおかしい!
ええっ! 昨日の雨で鱗片を閉じたときに、松の葉を挟んだのか?


2014:1:31:8914
雨で鱗片を閉じるときに挟んだ松葉と小枝。
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それを撮影し、移動しようとすると、また茶色の松ぼっくりを発見する。なんと、こいつは鱗片が太い枝をくわえこんでいるではないか。すごい!
やはり、茶色い松ぼっくりは何度も開閉を繰り返していたのである。

それから別の松林2箇所を回りながら、松の枝に付いた松ぼっくりを見て行ったら、グレーがほとんどの松ぼっくりの中に茶色のものがチラホラ見える。
撮影してみると、閉じているもの、少し開いているものとあったが、写真のは昨日の雨で一度閉じ、晴天でまた開こうとしているものだろう。種子の翼も見えている。


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まだ推測の段階だが、松ぼっくりの種子散布は、この松ぼっくりが茶色の間にほぼ終わってしまうのではないだろうかと思い始めている。

最後の写真は、別の松林のエビフライだが、これも鱗片の頭と尾の先が艶のある茶色で、受精してから2年目に入った松ぼっくりなのが分かる。


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リスは今まだ古い松ぼっくりや貯食したものを食べず、茶色く熟した松ぼっくりを食べているのだろう。
これがいつまで続く?





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1月のエビフライ鱗片は明るい茶色(黄金色?)


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開いた松ぼっくりで昨年の11月まで青い色してたもの。鱗片の先端は明るい茶色。
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一番上の写真の鱗片を集めたもの。鱗片の反り具合で開いていたと分かる


27日、風が強い中、エビフライを確認に行ってきた。
森はゴーゴーとうなり、猛獣や悪魔が吠えているようでもあるが、まずは風で枝が折れて頭に落ちてこないか、それを一番注意しながら歩いた。

以前から風が強い日は動物がじっとし動かないように思ってたが、どうなんだろ?
風があると、音が聞こえないし、匂いも飛んでしまうからだと思っているが、確かなことは分からない。

これまでのエビフライ分析では青いエビフライや貯食されたもので、あまり一般的でなかったかもしれないが、今回見たのはもっともポピュラーなタイプである。
写真のエビフライはどれも一つの松林の中のもので、新しいのを数10個見つけたが、松の枝にはほとんど松ぼっくりが見えなかった。
しかし、エビフライ回りに落ちている鱗片の先の色はみな明るい茶色である。昨年の11月まで青色をしてた松ぼっくりである。
なので、まだ枝に残っていたものをリスがもいで、地面に下りて食べたと思われる。

ここの松林は樹冠回りが開けていて、猛禽に狙われやすいのか、以前から巣が一つも見られない。そんな環境なので、枝で松の実を食べないで、地面に下りるのだと推測している。

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リスが食べかけ、実の無いのに気付き、ポイしたのだろう。


鱗片が茶色な開いた松ぼっくりが落ちてたのを撮影した。これはたぶんリスが落として放置したもので、翼の付いた種子が一つしか残ってなかった。リスが食べようともいだが、実が無くてポイしたと想像する。

松林の枝に松ぼっくりが無いのは、多くを貯食し、残ったのを食べてしまったということか。それとも元々松ぼっくりが少なかったのか?
これらエビフライの鱗片はみな開いているからこの松林の松の多くが実を飛ばしてしまったのだろう。


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下の一つだけ茶色の松ぼっくりが昨年11月まで青かったもの。グレーはその一年前のもの。


最後の写真は、林床に落ちていた古い松ぼっくり。手前の茶色のは昨年11月に青から茶に変色したもので、鱗片を無理に開いたら、全部に種子が入っていた。
ただ発色が悪いから、青いときに落ちたものだろう。その他は色がグレーで、茶色のより一年古いもので、鱗片にはどれも種子が入ってなかった。

この古いグレーの松ぼっくりも検証しなくちゃ。


リスの松ぼっくり貯食


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写真(1) 風で鱗片が飛ばされ、落とされた土が残っている状態/これで埋められていたのが分かる/

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写真(2) これも土がよく見え、埋められたものと分かる/鱗片は閉じたもの/

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写真(3) これも鱗片が閉じたもので、落ちた土が鱗片の内側にも乗っている/


ニホンリスはオニグルミの他に松ぼっくりも多く貯食する。
その詳しい資料がどこにもないから手探りで調べるしかなかったが、2011年4月3日、埋められたのが確実だろうとというエビフライをたくさん発見した。

写真を見れば一目瞭然だろう。倒木の上のエビフライの回りに、黒い土がボロボロとあるのは、埋めた松ぼっくりの鱗片を剥がすとき付着した土が落ちたものだ。

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写真(4) 白いエビフライで長いヒゲが残っているから、子リスが食べたのもか?/これだけが2010年5月4日のもの/

そして、このエビフライは白いものが多いのに気づかされる。それがなぜだろうと細かく見ていくと、鱗片がどれも反り返らず、閉じた松ぼっくりなのが分かる。
写真(4)の閉じた松ぼっくりでエビフライが白いのは、元が青い松ぼっくりだったからとするとスッキリする。そして、青いエビフライに多い、長いヒゲが同じようにあるのは、食べ方がヘタな子リスの仕業で、まだ筋が強いからではないか。

地中に埋められた青い松ぼっくりは、ゆっくり褪色し、鱗片は茶色に変色していくのだろう。内側は白っぽいが、外側は茶色が濃くなっている。

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写真(5) 真っ白いエビフライで、鱗片の内側は青い松ぼっくりと変わらない/これで青いときに埋められたのが分かる/

だけど、写真(5)はエビフライもはっきり白だし、鱗片の内側など、前項の青い松ぼっくりのものと変わりないほど。間違いなく青い松ぼっくりを埋めたものと分かる。

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左が2、3時間前に作られたエビフライで右が5日後に撮影したもの/

参考までに真新しいエビフライと5日後に撮影の褪色したエビフライを並べてみた。
エビフライを見るときはこの褪色、自然な変色を頭に入れておかなければダメなのだ。

これらから、リスが貯食する松ぼっくりは、閉じたものがほとんどで、しかも青い松ぼっくりから埋めているが分かってきた。



リスの食べ方の上手とヘタ


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ニホンリスの青い松ぼっくりのヘタな食べ方/
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ニホンリスの青い松ぼっくりの上手なな食べ方/


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ニホンリスの茶色い松ぼっくりのヘタな食べ方/開いた松ぼっくり/
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ニホンリスの茶色い松ぼっくりの上手な食べ方/開いた松ぼっくり/(訂正:これは閉じた松ぼっくりで、鱗片が反っているのは後に乾燥したためだった)
kaihei1:4525
上の訂正により開いた茶色の3年ボックリで作った上手な食べ方を追加(上側のもの)


ニホンリスの食痕、エビフライを見ていくと、かなり変化に富んでいることが分かる。

根元まできれいに齧られているもの、ケバケバしているもの、白いもの、茶色のもの、開いたもの閉じたもの、などなど色々ある。はじめ、それがなぜか分からなかったが、観察していくうちそれぞれに理由があることが見えてきた。

その中で今でもよく分からないのが食べ方の上手い下手。専門家の説明にもそれが少し出たが、写真付きの詳しい解説などはどこにもなかった。

だけど、今回写真をいくつも検証していき、やはり上手とヘタがあると結論するしかなかった。
ケバケバの多いのがヘタな食べ方で、鱗片の根元から深く削り取られているのが上手な食べ方である。

松ぼっくりは鱗片を開閉するため、鱗片の中に何本も縦に筋が入っている。これが伸び縮みすることで開いたり閉じたりできるのだが、とても丈夫。
リスの歯でもこれを切り落とすのは大変なのだろう。そのせいで筋がヒゲのように残ったエビフライをたくさん見る。そして、青く若い松ぼっくりほど筋が強くヒゲフライが多いかもと考えた。

しかし、写真を並べて撮影時期を見たらそうではない。とするなら、やはり食べ方がヘタというしかないのである。

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母親と思えるベテランリス/ヒゲはほとんど見られない/
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青いエビフライを食べているリスを撮影したとき、3、4匹のリスがいて、他は逃げてしまった。こいつは老け顔だからたぶん母親で、食べ方が上手。松ぼっくりを4つ食べてくれ、2つ撮影しているがどちらもヒゲがない。

もう一つのリスは巣のある松の枝から松ぼっくりを採り、檜の枝に移動して食べているが、これもまあ上手。上より若いが巣もあるし子供ではないだろう。
少し前の項のクルミをヘタな食べ方としたので、上手な食べ方の殻写真も貼ってみた。

2014:1:21:2:8614 2010:4:21:9037

上手、ヘタは始め個体差かもと考えていたが、野生の中でいつまでもヘタなら淘汰されると思えるし、やはり子供がヘタとしていいのではないだろうか。

追記:

データがどこにあったか分からないが、何かに、クルミを食べる習慣のない(少ない?)リスにクルミを与えたら、きれいに割れなかった、というのがあった。林道周辺にクルミの木は少なく、日常的に食べているリスは少ないと思われる。なので、成獣でも新たな個体が入ってきたとしたら、このヘタなのはあり得るだろう。
ただ、松ぼっくりは常食だから上記で問題ないと思う。参考までに。


松ぼっくりの成熟と開閉


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写真(1) 11月5日撮影の松ぼっくりはまだ青色をしている/


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写真(2) 12月23日撮影の松ぼっくりは茶色に変色してから初めて開いたもの/ヤマガラが待ってましたと食べにきている/
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写真(3)、2013/2/26日撮影の左側の松ぼっくりは、3ヶ月前ぐらいに青から茶色へと変わったもの/まだたくさん実が残っている/
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写真(4)、2009/2/15日撮影茶色い松ぼっくり。すでに何度か開閉している(?)/


松ぼっくりは雌花が成長したものだが、2〜3月頃ににできる雌花は翌年3〜4月まで(14ヶ月間)小さいまま待機し受精する。
それから青くなって成長を始めるが、11月頃までは青く、多くが12月に茶色へと変わっていく。また、閉じていた鱗片は12月の終わり頃開き始めるようだ。

これらはこれまでの観察から分かったが、誤差が多いだろうし、ま、だいたいそのぐらいの時期としておきたい。
ただ、松ぼっくりが初めて開いた日時は写真撮影日前後で別の場所に同じ状態のをいくつか見ていてまず間違いない。この松ぼっくり回りの2、3個ではヤマガラが待ってましたとばかりに松の実を食べていた。

そして、松ぼっくりは晴天で開いて、湿気が多いと閉じるのを繰り返しているハズ。「ハズ」というのが悲しいが、ま、それは間違いないこと。
写真(3)、2013/2/26日撮影の左側の松ぼっくりは、3ヶ月前ぐらいに青から茶色へと変わったもの。何度か開閉していて、この日も開き始めていたのだろう。
鱗片を無理矢理広げたら、中に松の実の翼がたくさん見えた。まだ実の全部を飛ばし切ってないのだ。

その右にあるグレーの松ぼっくりは左のよりひどくくたびれていて、一年以上前のものであるのは間違いない。枝から落ちない枯れぼっくりがたくさんあるからエビフライ分析はややこしいのだ。
これにはもう松の実は入ってないのだろうか? ついでに調べてみるべきだったが、このときは頭が回らなかった。


写真(4)、2009/2/15日撮影の松ぼっくりは、前年の12月に茶色に変色したものだが、鱗片を固く閉じていて、一度も開いたことがないようにも見えるが、きっと何度か開閉をしているハズだ(?)。

今回、これらをアップすることで、疑問がやっと具体的になってきたよ。



松の実はニホンリスの主食


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これまでに撮影したエビフライの写真がたくさんたまってきたから、エビフライ分析のフォルダを別に作り、バラバラだったのを集めてみた。
そして、久しぶりにエビフライ分析をしている。

エビフライへの疑問はまだいくつもある。
最初は、リスが作るエビフライ、ネズミが作るエビフライ、ムササビが作るエビフライ3種を見分けたいと始めたエビフライ分析。
それでネズミとリスのは分かるようになったが、ムササビは数が少なく、これだけ調べることができなかった。

それが、3年前、ムササビの住む松の木の巣穴を見つけ、周囲に落ちているエビフライを手にすることができた。
で、その中にこれまで見たことがない、これがムササビのものだろうと思えるエビフライがいくつもあったのだ。

ま、一度それをアップしているが、まだ確実とは言えない部分もある。これをしっかり検証していきたい。
また、以前のブログでリスが松ぼっくりを貯食しているのは間違いないことと結論しているが、実際に地中に埋められているのをまだ見たことがない。
松ぼっくりの貯食の論文はまだどこにも見ていない。

それと、ヒメネズミの作るエビフライをも一度確認したいのがある。
大きなところは、まあそのぐらいだが、松ぼっくりそのものの成長だとか、松の実が木の枝にいつまで残っているのか、など細かいのはたくさんある。また、エビフライを調べて行くうちに新たに分かったこともたくさんあった。

写真は以前撮影してたもので、松の実がよく見え、めずらしいのに、扱いをぞんざいにしてたもの。
青い松ぼっくりはとても固く、するどいナイフでも半分に割れなかった。中を見るため大きな出刃でカットしたのだった。
これは傷んでいるからこんな風にもげたのである。

青い松の実を、固い鱗片を剥がしながら食べる動物はたぶんリスto
ムササビだけで、クルミ以上に他に競合する者がほとんどないだろう。
一つの松ぼっくりに実がたくさんあるね。割ったときは分からなかったな〜。

クルミはどこへ行った?


2014:1:21:8614
下手な割り方をされたクルミ。若く慣れないのか、急いでいたのか?


三本木近くにクルミが2本ある「二本木」もあり、この両方の地面を調べて行った。

だけど、クルミの殻は相変わらず少なく、ここに大量に成ったクルミはいったいどこへ行ったのだろうと疑問がわく。
近くに貯食場所があると思うが、周囲に掘り起こした穴と思えるのが数箇所あるだけ。
普通ならほぼ全てのクルミをリスが食べるか埋めるかしているはずだが、リスが少なくなった今も同じだろうか?

地面に殻が無いということはどこかに貯食しているのだが、周囲はカヤ場があるぐらいで高木や常緑樹が少なく、開けた感じの場所。
なので、見通しがよくリスには危険で、クルミの木の側でのんびり食べることはまずないと思える。
そのせいなのか、クルミの殻がみなきれいに割れてない。それともリスが減って上手に割るベテランリスがいなくなってしまったか?


2014:1:21:2:8660
リスが作ったエビフライとクルミの殻。左にはノウサギの糞もある。樹木の根元にはドラマがある。


上の写真は、二本木から数10メートルに一本だけある松の木の根元にあった食痕。
リスのエビフライを確認に行ったら、エビフライと一緒にクルミの殻がいくつかあった。ここまで運んで食べているのが分かったが、これもクルミの割り方が下手で、上の写真のクルミを食べたヤツと同じ個体かもしれない。

また、エビフライは最近作られたもので、クルミも比較的新しそうなのから考えて、最近貯食したのを掘り出して食べたのだろう。

この場所はリスがどこからアプローチしているかもよく分からないし、謎だらけ。
もっと調べなきゃダメだね。

イタチはツルウメモドキを食う


2014:1:21:8600
右下はコナラのドングリの食べかけ。やったのは誰だろう?


2014:1:21:8640

2014:1:21:8644


昨日はクルミが3本ある「三本木」と名付けた場所へ行ってみた。

そこで、リスの食痕を探していたら、木の根元にイタチ糞を発見する。はじめ、糞と分からないぐらい小さく、しかも赤い色をしてたが、太さが5ミリぐらいのかたまりの中に、小さなタネがいくつも入っていてそれと分かったのだ。

イタチもテンと同じく倒木の上だとか目立つところに糞をするが、これは目を凝らしてやっと判別できるような場所にあった。

で、はじめ何を食べたのか分からなかったが、周辺の地面にやたらツルウメモドキの実が落ちていて、蔓に成っている赤い実も発見する。
これをつぶしてみたら、タネがそっくりだった。こんなのに栄養があるのかと思うが、まあ食べているのだからなんとかなるのだろう。

あとでセブンの幕の内弁当を食べながら、人間はなんて贅沢な生活をしているんだろう、イタチやテンに悪いな〜としみじみ思ったのだ。

ノウサギが幹を齧った!?


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右上の4本ある齧り痕は一本が約2ミリ。4本と隙間も合わせて約10ミリ。
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天気がいいので3時間ほど林道へ行ってきた。

けど、法面工事のクルマが行き交っているから、林道で動物に出合うことはまずないだろう。なので、久しぶりに森の中へ入ってみることにした。
といってもごく浅くだけど、ネズミやリスの痕跡でもないだろうかと数箇所探してみた。

そんで、色々見ていたら、幹の根元近くが何者かに齧られているのを発見!
あちゃー、ついにシカが入ってきたかと驚いてよく見ると、シカの第一切歯は第二、第三切歯よりずっと広いはずなのに、わりと均等。

4本くっきりある歯形でみると、1本がアバウトに2ミリ。4本合わせてほぼ10ミリの幅。ノウサギの歯は、切歯1本がほぼ2ミリだけど、上下2本ずつしかないから、2本だけ痕が付くはずだが、4本あるのはどういうこと? 連続して齧ったのか?

他の動物も考えてみたけど、イノシシは切歯幅が4ミリだし、まさかテンやタヌキがやるはずもない。
とすればノウサギしか考えられないのだが、林道周辺にはノウサギの食べ物がたくさんあるはず。
なのに、こんな幹まで齧るのか〜? ま、初めての食痕ではある。

シカは、17日に東のサクラ林道のカンズゲを見て歩き、昨年からまったく入ってないのを確認していた。
この食痕を見たとき西から入ってきたのだろうかと驚いたのだ。

イノシシはオニドコロの根を食べない


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食べられずにあったオニドコロの根茎

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イノシシに齧られたクズの根。しゃぶられたと言うべきか

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大きな石は30キロを超える重さがある


2013年の1月24日に撮影し、そのまま忘れていた何かの根茎写真を見つけた。

このときはイノシシが林道脇を派手に掘り起こして、クズ根を食べたのを確認した。
その側に食べられないままあった何かの根茎。これ、一見うまそうに見えるのに口が付けられてないのが不思議だった。

で、今日調べてみたらオニドコロの根茎のようだった。
オニドコロの根は苦みがあるようで、有毒としている解説もあった。

ただ、若い根を大量に収穫し食べる地方もあるみたい。でも、よく似た根茎で小片を口に入れただけでシビレるものもあって、不用意に食べない方がよさそう。
これはカエデドコロ、キクドコロ、ウチワドコロあたりだろうとあった。
また、オニドコロの根はヒゲ根が多いところから、野老(トコロ)と呼ばれ祝い事などに添えらることもあるようだ。

ともあれ、昨年の冬は林道にエサが少なく、イノシシがクズを掘り起こした多くの穴を初めて見たのに、それでもオニドコロは食べなかったという一つの事実があった。(パソコンの中に)