湯河原・真鶴の野生生物を観察し、写真に記録すること。
カントウマムシグサを食べるヤツは?


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上(写真1)、下(写真2)/2009年4月27日撮影の食痕で、植物が何か、誰が食べたか不明だったのも。これがカントウマムシグサと判明
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(写真3)やまぼうしさんより今日メール頂いたカントウマムシグサの写真/
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(写真4)茎の先端の形状が(写真1)の先っぽとそっくりだし、ピンク色も一緒。


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(写真5)/球根に近い部分の中身は(写真1)の白いネギのようなものがつまっている。


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上(写真6)、下(写真7)/このぐらい成長したものは緑の葉に毒があるし食べないのではないだろうか?
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すっかり忘れていたが、今年1月に、2009年4月27日に見つけた不明な食痕植物を旧ブログより転載しておいた。
この植物を調べるのと、誰が食べたのか知りたいためだが、そのときやまぼうし隊員が、たしか「テンナンショウかもしれない、春になったら掘ってみなくちゃね」とコメントされてた。そのことを、先ほどやまぼうしさんからのメールで思い出した。マムシグサを掘った写真が添付されているし、茎をカットして、中身が見える写真を不明写真と照らすと、まずこれで間違いないだろうと思えた。

だけど、テンナンショウと聞いたときは私はピンとこなかったのだ。ええっ、まさか、と思ったぐらい。でも、不明写真のピンクの尖った部分はマムシグサの先端以外ないだろうし、白いネギのようなところは、写真(4)の中身でまず間違いない。ただ、2009年のものはやまぼうしさんが掘られたのより、まだ小さなもので、地中から芽が少し出たぐらいか、まだ土の中にあったと推測する。

それは、ピンクの先端が太く、土にまみれているし、(写真6)や(写真7)のように、中身の緑の部分が残って無いことから。主に白く軟らかいネギのような部分を食べたのだろう。白いのは芋に近いところほど密度が高く、これが旨いのか、30センチほども深く掘っていた。

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それに、マムシグサは葉や球根には「シュウ酸マグネシウムの針状結晶」が含まれ有毒であると解説にある。誤って食すと口中から喉までに激痛が走り、唾を飲むことすらできないほど、とも。それほどなので、動物でも球根や葉は食べないだろう。実際イノシシも毒のあるオニドコロの球根は食べなかったから、同じではないか。
なので、マムシグサは新芽の地中茎だけを食べられている、と想像したが。どうだろう?

して、犯人はアナグマ? ノウサギ?

追記:
ちょろっと考えただけで分かったが、これまでノウサギの食痕をたくさん見てきて、これほど雑なものは一つも無かった。ノウサギの歯形はみなナイフやニッパーなどで切られたもののように直線的である。(写真1)の切り口をよく見ると、極めて不規則、なのでノウサギは完全に除外できる。また、穴の口径が長径で15センチ、短径が10センチ、深さが25センチ(30センチとしたがもっと浅かったような)とすると、イノシシの口で開けるには小さすぎるように思えるし、あとはやはりアナグマぐらいしかうかばない。ハクビシンやタヌキ、テンはどうなんだろ? それともやっぱイノシシなのかな〜?


あれっ、やまぼうしさんへのお礼が一行抜け落ちていた。カントウマムシグサの教示、たいへんありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

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3世代の松ぼっくりが同居!


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左が4月29日撮影/右は4月21日撮影

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4月29日撮影/他の茎の先端にも雌花が出ていた/
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4月29日撮影/一年待機していた昨年の雌花が黄色く変色し始めた/


今日、初めて今年の松の雌花を確認した。そして、昨年の同じ時期にできて一年待機してた雌花が茶色から少し黄色っぽく変化を始めたのも見えた。やはり次の芽が出てきたら、それと同時に成長を始めるのだろう。これがどれぐらいで緑色になるんだろ?

雄花もかなり膨らんできたので、そろそろ爆発し花粉を飛ばすのだろう。それは、雌花が出そろったころか?
この3世代の雌花が揃った写真を撮りたかったのだが、まだ今年のはボックリになってないから、それが揃ったものもをしっかり撮りたいね。
ボックリをカットした、中身の写真も必要だろうか?


ヤマネのお宿の設置場所


2014:4:21:3:0925


ヤマネのお宿を設置した場所は、白銀林道から水源へ上る作業路の脇。標高はアバウトに600〜650m。作業路から一つの尾根に上る途中の斜面樹上にコケの塊を発見したから、その斜面の続きや尾根に架けていった。
このエリアはほぼ落葉広葉樹で、高木が少なく、林床は笹が茂っている場所もあるが、おおむね開けて明るく落ち葉などが堆積している。周囲には松林や、少し行けば植林地などもあり、ニホンリスが生息する場所でもある。

ヤマネが好む環境というのがよく分からないが、食性は雑食で昆虫を多く食べるらしいし、盲腸がなくてセルロースを分解しないから、リスのようにカロリーの高いクワの実やクマシデの実のようなものを食べているのではないだろうかと想像する。でも松の実はどうなんだろね。

ま、樹上を驚くような速さで移動し、小枝をぶら下がりながら走ると聞くから、昆虫を捕まえるのに適しているのだろう。小枝にはイモムシ類も多いからこれらもエサとしているかも。きっと小鳥のような食事だね。巣を架けたエリアには昆虫は多そうだが、甘い種子はあるだろうか。
ヤマネが冬眠するのは、リスやネズミのように堅果(クルミやドングリ)を食べられず、貯食もできないから冬をやりすごせないためだろう、きっと。

巣箱は主に高さ160センチ前後に取り付けたが、二つは写真のように一つの木に二つ、高さ5mと3mに架けたのもある。この木は低い場所に枝があり登りやすかったから。
しかし、ヤマネがこれまで生息していたとなると、その巣はキツツキの巣穴だろうか?林道周辺にはアオゲラが多く、アカゲラも生息している。この巣穴があちこちあるから、それを利用している可能性が考えられるが、どうだろう?

やまねのお宿の解説書に、一ヶ月後には巣箱利用が分かるとあるから、一回目は1ヶ月後にしてみよう。たのしみだな〜。だけど、その頃は葉が茂って、巣箱を発見できないなんて、ならないだろうか?色テープの目印をしとけばよかった。


今日はこれから遅い海。
ヤマネのお宿を設置したよ!


2014:4:21:0913

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杉山昌典さんから4月4日に送っていただいた「ヤマネのお宿」、今日仲間に手伝ってもらいやっと設置した。組み立てはやってみれば超カンタンで、一つを組むのにたった1、2分。最初の一個は説明書を読みながらだから、少しかかったが、18個全部で1時間ぐらいだったろう。

ただ、現場で樹木に取り付けるのは、18個も運んだり、ペンチで針金を切ったりするから、一人ではたいへんと思い、漁師仲間を誘って、手伝ってもらった。そんで、15個を架けたが、森の中を移動するうち適当な場所がなくなり(架けても場所を忘れそうで)3個を残してしまった。まあ、次に行ったときに、どこかに設置するつもり。

しかし、前回発見した樹上のコケの塊が今日は見えなかった。雨上がりの後だったし、笹薮が濡れててよく探せなかったが、このコケの巣、誰かに落とされたのだろうか?ま、この巣の周辺にヤマネのお宿を設置したから、結果は出ると思うのだが。

巣箱設置は、県西地域県政総合センター環境部環境調整課へ連絡し、お伺いを立てたら、捕獲ではないので問題ないだろうとのこと。あとは、地権者に了解を得るだけだが、むかし、管理者に合った時に挨拶しているし、ま、問題ないだろうと勝手にさせてもらった。

さてさて、ここにヤマネは生息していて、巣箱へ入ってくれるだろうか? ヒメネズミが入るかもしれないね。

今年は松の成長が少し遅いようだ


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2014年4月14日 撮影/

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2014年4月1日 撮影/

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2014年3月18日 撮影/

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2014年4月1日 撮影/


今日は海がなく、自宅で色々やっている。
また14日の続き。この日、最初にチェックしたのが松の成長で、雄花がだいぶ大きくなっているだろうとみたら、茎はそれほど伸びてないものの、回りのツブツブは少し膨らんでいた。
しかし、2009年4月22日のものと較べたら、成長が遅れているように見える。今年の大雪などが影響しているのかも。

枝の下の3年目の松ぼっくりはだんだん褪色し、茶色からグレーに変わりつつあるのが分かる。このまま強風などで落ちないでいてほしいね。
他の枝では茎がもっと長く白く伸びているのもあるが、雄花の状態は同じである。

エビフライもクルミの殻も増えていた


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4月14日、二本木の松の下の食痕。
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1月21日、二本木の松の下の食痕。


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新しく上手に割ったクルミの食痕。1月21日のはヘタな食痕だったから、別個体か?
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近くに貯食したのを掘り出したばかりの穴が。


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ネズミの食痕のようなクルミの空があったが、よく見ると、殻の中に爪痕が。
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14日の続きだが、クルミの木が2本ある、二本木へ行き、万作くんにリスの食痕をみてもらったが、そのとき前回来たときよりエビフライもクルミの殻も増えているのに気づいた。ここだけで数回分あるだろう。その他にもごく最近クルミを食べた新しい殻があったり、2箇所だが掘り起こした新しい穴を見つけたりと、今もリスが来ていることがみえたのだ。

ただ、前回チェックしたのが1月21日なので、それほど頻繁ではなさそうだ。近くの三本木を調べなかったが、たぶんここにも通っているだろう。ここに来るリスの数は多くないし、どこから来るかもよく分かってない。これをこれから調べてみたい。

あと、二本木で不思議なクルミの食痕を見つけた。これは一見ネズミの仕業に見えるし、食べたばかりか周囲に齧り屑が落ちていたが、写真を拡大して見てたら、殻の中に引っかき傷があるのを発見した。縦横に交差してるし、歯形でなくツメの痕なのが分かるが、これがネズミなのかリスなのか。

つらつらとそれを考えたが、中身を取り出すときに付けたツメ傷で、ネズミのツメではたしてこれほどの傷になるだろうかと思った。とするならリスのもの。そして、この食痕はリスのものということになる。中身が上手く取れなかったから、こんな複雑な食痕になったんだろうか?しかし、右下にはネズミ特有の穴が空いている。やっぱりネズミか〜。いやいや、これはネズミとリスの合作と考えた方がいいのかも。



キツネ糞の内容は短毛だけだった


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昨日、林道を歩いていてキツネの糞を発見した。道路を這うスイカズラの蔓の上に黒い塊が2個乗ってたが、こんなの初めて見たように思う。糞の切れが悪くて動きながらやったのだろうか? ネコは糞の切れが悪いとき、お尻を草などにすり付け、ズズズと進みながらやるが、キツネも同じようにしたのかも。

この糞、動物を食べたものと分かるが、分解してみたところ骨が一片も入ってなかった。内容は短い毛ばかりで、ネズミなど小動物のものにも思えるが、しかし、小動物なら丸ごと食べるから骨が必ず交じるだろう。毛だけの糞は、身だけ食べた結果だから、腹の部分を食べたのか? とすると、ウサギあたりの腹か? イノシシの子供の腹毛はどんなだったっけ?

すぐ横にトリカブトがあって


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マメザクラが見頃だった。
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ニリンソウの群生だが、2メートル横にそっくりなトリカブトが数株ある。


今日は新入隊員「万作くん」と初めて一緒に林道へ行ってきた。万作くんは自ら料理はするし、器用で食べものやら世相には強いが、自然のことはだいぶ疎い様子。ま、今どきのフツーの自然知識で、さて、何からとっかかるのがよいだろうと考えたとき、彼から「食べられるものが知りたい」とのリクエスト。これはまっとうな入門の仕方ですナ。

それで、とりあえず目に付いた植物の名前などあげながら、食べられるものは何があったっけ、あ、イタドリがあった、とイタドリを探すが、まだ細く短いものばかり。やっと数本見つけ、一緒に食べたら、案外いける、との感。
次にセリを見つけ少し摘んだり、クレソンを見たりする。ただこれらは今年量が少なく、根絶やしになりそうなので、味見ができる1、2本とし、これじゃ物足りないから別の場所へ天ぷらの材料モミジガサを採りにいくことにした。

ところが、例年、大量に生えるモミジガサが今年はまだまったく芽生えてない。谷筋なので、今年の大雪が長く残っていたのかもしれない。でも、ニリンソウは花はこれからだったが、いつもどおりにある。この差はなぜだろう。

ニリンソウの横にはいつもトリカブトが生えていて、これがあまりに似ているから、ちょっと怖くて山菜としてこれまで採取したことがなかったけど、今年は初めて少し頂いてきた。そんで、おひたしにしてみたら、いい香りがあり、たいへん上品な感じの旨いものになった。これを食べない手はないね。
万作くんにも持たせたけど、食べただろうか? 一応自分でも調べてねとは言ったけど、怖いだろうな〜。

万作くんのブログに両方の写真が載ってたが、それを見ても見分けがつかないぐらい。ただ、ここのものはトリカブトの茎が赤かく、ニリンソウのが白いのと、ニリンソウが群生し、トリカブトが単生してる違いがあった。それに、茎を噛んでみても、シビレなどでなかったから、今回は思い切って食べてみたのだ。でも、ニリンソウの群生の中に一株だけトリカブトが交じっているなんてことがないだろうかと、葉を全部確認する始末。
ま、そんなことはないだろうが、なかなか度胸がいる試食だったね。

あと、万作くんには近くのの二本木でリスやネズミの食痕、クルミやエビフライなど見てもらった。ま、けっこう楽しそうではあったナ。

これはイノシシを食べたテン糞だ


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隊長がブログで糞を洗ってもシカなどの毛や骨が入ってないことから「テンは腐肉を食べない?」という疑問をアップされていたが、小川羊さんのHP「奥多摩けもの道」ではシカの死体に2ヶ月間カメラを設置し、これを食べるテンやハクビシン、タヌキが撮影されている。なのでテンが腐肉を食べるのは間違いなさそうだった。

ただ、シカの屍骸を主に食ったのはハクビシンで、テンは一番最初に来たのに、カメラを気にし、少し尻にかじりついたぐらいで、後に現れなくなってしまった。テンは古過ぎる腐肉は食べないのかもしれない。

写真は2009年の2月に拾ったテン糞で、下がそれを洗ったもの。これを撮影したときは、誰の糞か分からなかったが、いま見ると太さ長さからまずテン糞と思える。この内容は隊長のコメントで大腿骨頭などの大きさからイノシシの10キロクラスのウリボウではないかとのこと。10キロもあればテンが襲うこともないだろうから、テンはイノシシの屍骸も食べているのが分かる。

また、論文「久住高原におけるテンの食性」荒井秋晴、足立高行、桑原佳子、吉田希代子の糞分析にキツネとイノシシのものがあった。だから隊長の拾った糞にたまたま入ってなかったということかもしれないし、大きい動物は新しい屍骸の内蔵あたりを食べるだけで、古いのは他の動物に回るのかもしれない。
だけど、小さいイノシシだと、骨まで食べている。これはなぜだろう? よほど腹が減っていた?それとも骨が細いからテンにも砕け、かぶりついたのか?

また、「木曾駒ヶ岳〜におけるホンドテンの食性」という論文も見つけたが、これはまだ読んでいない。「久住高原におけるテンの食性」の参考文献にあったから、きっと内容のある論文なのだろう。


湯河原にはヤマネがいるよ、きっと!


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今日、海から帰ってみると宅急便が届いていた。杉山昌典さんのご厚意により、「ヤマネのお宿」18点を送っていただいたのである。しかし、コメントを最初にもらったのが4月2日だから、たった3日間でこんな展開になったのだ。メールにはまた、高所に架ける場合は、八ヶ岳から湯河原まで出向いてくださるとまで書かれていた。杉山さんのヤマネに対する熱い想いがヒシヒシと伝わってくる。たぶんウィキペディアの文章も杉山さんだろう、写真が杉山さんのと同じだった。

実は以前から杉山さんのブログは知っていて、ヤマネの存在を調べるには巣箱を架けるしかないのが分かり、いつかはやってみたいと思っていたのである。これまで湯河原周辺でヤマネが確認されたことはなく、杉山さんの分布図でも空白となっている。なので、今回、見つけて分布図に新たに印を入れてもらおうと思っている。

設置するのに、県や町の許可がいるのかな〜?
時期は今でいいのだろうか? 
リスの巣は飛び移れる隣接した木が必要だけど、ヤマネの場合はテンなどに追われても、枝の先端まで逃げられるから、いらないのかな? ま、あれこれ考えながらやってみよう。

杉山さん、ありがとうございました。