湯河原・真鶴の野生生物を観察し、写真に記録すること。
昨年とまったく別の場所に育っている!

2014:8:27:3348


一昨日、神奈川県自然環境保全センター・県有林整備課から林道の草刈りが始まるので、希少種に目印を付けて欲しいと連絡があり、昨日小雨がパラパラする中、行ってきた。

で、写真のヒキヨモギだが、昨年つけた印跡周辺にはまったく無くて、あちこちにバラバラと生えていた。ヒキヨモギは一年草なので、根が残らず、タネが落ちた場所に新たに育つわけだから、まあ、あたりまえなのだが、しかし、タネができなければ絶えてしまうのに、これまで刈られながらよく生き続けていられたものだと、不思議に思った。

そんで、今年は大きな株がたくさん育っていて、ちょうど花期だから、発見が容易だった。昨年刈られなかった成果だろうか。
しかし、あやうい生命だな〜。


今日はダイビング船をやっていていま中休み。



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陸地って、みどりなんだよね!


2014:8:20:3206
8月19日撮影の陽が当たる陸地/

syakotann-034.jpg
10年ほど前に撮影した、積丹半島先端沖から見た陸地/


海から見る景色で好きなのの一つが、陸地や島に陽が当たって、明るいみどりに映えたとき。
上の写真は19日に撮影したもので、まあ、こんなふうな光景。このときはわざわざレンズを向けたくなるほどだったが、あとで見たらあんがいうまく撮れてなかった。実際はもっと明るいみどりで、目にまぶしいほどなのだ。

う〜〜ん、これではダメじゃん、伝わらないゾ、と思って、昔積丹半島先端あたりで撮った写真があったハズ、と探したらこれが出てきた。こっちなら完璧でしょ。
伊豆七島を巡ると、新島や利島などがやはりこんな風に見えることがよくある。なんだろね、こんな景色はみどりが目にやさしいというか、無条件でうれしくなるのだ。

だけど、たとえば大観山から芦ノ湖を見下ろし、うしろに富士山の雄大な姿があったとしても、この感動は味わえない。海の上に陸地が浮いている、みたいな海と陸の対比、ギャップがあるからそう感じられるのだと思う。

しかし、同じ陸地でも土や岩がむき出しの、茶色の景色はいやだな。上陸したいと思わないし、スルー、パスしたい。やはり森林率が高くないと私は生きて行けないゾ、と思う。

リンク(寝床で鳥を見る、かぜくさブログ)を追加しました。
青いエビフライの製作者はオスリス?

2014:8:20:3257

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ヤブハギ/ヌスビトハギとそっくりだが茎の半分から下に葉が集まる変種/


昨日、たいへん暑い中、林道へ行ってきた。そんで、前回のようにノウサギが現れないかと、3箇所で座禅のようにして座り、最大1時間ほど待ってみたが、あまりの暑さのせいか、小動物一匹出てこなかった。

もちろんこっちは日陰に座っているのだけど、陽が上るにつれ、膝に当たるものだから、ズリズリと後退しながら待ってたりする。こんな天気のよい日中はやっぱ無理だね。

途中、幕山入口三角州のエビフライをチェックするとなんと今朝作られたと思える新しいのや、前日あたりのが数個分ころがっていた。
で、ふと気になったのが、この場所で青いエビフライを初めて見たのはいつ頃だっけ、というもの。そんで、旧ブログをめくっていたら、2008/9/21のものが最初だった。

ということはいまが2014年だから今年で6年目ということになる。エビフライや鱗片が落ちているのは玉砂利がまばらに敷かれた1,5m幅の散策道で、多少の差はあるが毎年ここでみているし、まったく同じ場所である。なので、ひょっとして同じ個体? とも考えたが、リスの寿命は5年ぐらいだし、ヘタなエビフライや上手なのがあるし、まず別ものだろう。

でも、一日でみられるエビフライの量はこれまで2、3個がほとんど。だからリスの数はいつも1匹のハズ。ということはひょっとしてオスリスか?
この場所は林床が開けていて、リスには特に危険な場所。なので子育てには向かないだろうというのがあって、それからもオスリスの縄張りではないかと思えるのだ。どうだろうね?


3年ボックリが7月末で完全にグレーへ変色


2014:8:8:3049 
8月8日撮影の3年ぼっくり/7月末には完全なグレーになってそう
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左が7月15日撮影で、右が6月25日撮影のもの/


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やっとグレーボックリができる時期を突き止めることができた。以前、6月頃にグレーボックリに褪色するだろうと予想したが、一ヶ月遅かったね。

8月8日撮影の3年ぼっくりを見ていただきたいが、鱗片の先端から茶色がまったく消えてしまった。撮影は8日だったから、7月末ですでにグレーに変色しているだろう。7月15日撮影のものもほぼグレーではあるが、うっすらと茶色に見えなくもない。その前、6月25日撮影はまだ完全に茶色だから、3年目の7月が茶色からグレーに劇的に褪色する時期としてもよさそう。
ま、梅雨の雨や強い日差しのせいなんだろうね。

次は4年ボックリとの違いだが、4年ものはボロボロと形が崩れてくるんだろうと考えている。

あと、この枝の1年ボックリの成長が悪いと感じてたが、今回、すっかりしぼんでしまっていた。2年ボックリも大きくならないし、松ぼっくりにもかなり個体差があるのが分かったね。



今頃だっけ、 ノウサギの生殖行動?


2014:8:9:3027
そろそろ花が終わりのヒオウギ/


2014:8:9:3088
いまが花盛りのクサアジサイ/


このところ風が強く、5日の夜に熱海の花火へ船を出したきり、ヒマなものだから、7日、8日と連続で林道へ行ってきた。

で、昨日8日は、飲み仲間でもあるオジサン2名を誘っての珍道中、というか、植物だの小動物だのを観察するという、初物に挑戦してもらった。
して、この人生の先輩で功なり名遂げられたお二人に、自然の中で驚きや感動を味わっていただくには何か大きなハプニングでも起こってくれないかと思ってたら、なんとなんと、キジ2羽とノウサギに遭遇するという特別な幸運に恵まれたのである。

しかし、私が期待してたほど激しく感動された様子はなかった。ま、どちらもちょっと遠く、ウサギなど走って逃げるのをクルマで追って見たから、じっくりではなかったこともあるが、野生動物を森で見るなんてことはまず無いから、どこか記憶に残ったのではないかと思っている。

大物はそこまでで、その後は、ママコノシリヌグイやヘクソカズラなど面白い植物の名前や、その由来を面白おかしく紹介したりしながら4時間ほど散策したのである。先輩二人は、それぞれ目に止まったものをそのつど質問されたし、けっこう楽しんでいただけたように思ったが、はたしてどうだったろう。

しかし、ノウサギは林道上で何をしていた?
夜行性のノウサギが日中行動するのは、テンなどに追われたとき以外、まず生殖行動だろうと考えているが、この個体は最大サイズではないものの、性成熟している大きさだったから、やはりそうではなかったか。なので、クルマで追わず、じっと待っていれば、もう一匹が現れたかもしれない。

ノウサギは一年で何度子育てするのだっけ?
ウィキペディアで確認すると次のようにある。

北部の地域のニホンノウサギは冬から夏にかけて、南部の地域のニホンノウサギは一年中、繁殖を行う。メスは複数のオスと交尾をし、特定のつがいを作らない。
繁殖形態は胎生。妊娠期間は42-47日。1回に1-4頭(主に2頭)の幼獣を年に3-5回に分けて産む。幼獣は生後1週間ほどで自分で植物を食べ始めることができ、1ヶ月ほどで独立し、8-10ヶ月で性成熟をし、繁殖に参加できるようになる。寿命は4年未満。


これだから、何度も姿を見るわけだよね。


林道を9キロほど歩いてきた


2014:8:4:2996

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昨日、下界から見た林道は雲におおわれていたけど、行ってみたら雨はパラパラ程度なので、涼しいし、運動がてら少し長めを歩いてきた。

こんな日は誰も来ないから動物に出合うことが多いのだけど、県の見回りのクルマが追い抜いて行き、しばらくして戻ってきたから、まあ、追っ払ってくれたのだろう。あちこちで気配があったし、エサになりそうな大きなカニが数匹林道を歩いていたけど、姿は見られなかった。

途中、幕山入口付近で青いエビフライがないかチェックしたら、ごくわずか、1回か2回分の鱗片が落っこちていた。たぶん3、4日前のもので、この日食べた新しいのは無かった。
昨年や一昨年はこの時期毎日のように食べていたから、リスが少なくなったのか、それともこの場所の松ぼっくりの出来が悪いのか、そのどちらかだ。

ま、松ぼっくりの観察から、毎年豊作とならないのが分かったし、リスが居ることはいるのだから、この場所の松ぼっくりが今年不作なのだろうと思う。

ただ、林道の一番西に一本だけあるオニグルミの実がほとんど残っていて、ここにリスが現れないのも分かった。以前なら今頃きれいになくなっていたハズ。このクルミの木の斜面の上には松林があるが、そこにもエビフライが見られないし、林道西からリスが消えてしまったのは確かだ。
私が初めてリスに出合ったのがこのエリアだったからさびしいね。

2014:8:4:3016


昨日はまた、林道で猛禽が鳥を襲った食痕も見つけた。はじめ、羽根が大きくキジバトだろうと思ったが、風切羽根の縁が黄色いのがあるし、黄緑色の雨覆(?)も多く、最後に全体が薄黄の大きな羽根が一枚出てきて、分からなくなる。

黄色い羽根はキセキレイかもしれない、でも、羽根がデカすぎるから、ひょっとしてアオバト? と、帰ってからネット検索してみたら、やはりアオバトで間違いなさそうだった。
警戒心が強くてなかなか見られないアオバトもやられちゃうんだね。襲ったのはオオタカか?
羽根の写真は次回以降にアップする予定。

昨日はまた、森を観ていて、新たな感慨をもった。というのも、林道脇の木々がこの10年で大きく成長し景色がだいぶ変わっきたことにあらためて気づいたのだ。
夏の林道はイタドリなどが伸びて鬱蒼となるけど、それとは別に、松枯れで開けた場所にミズキやヤマグワ、ササなどが育ち、それがどんどん成長しているのだ。特にヤマグワが多いような気がする。

昔、明るかった林道が、昨日やけに暗いと感じ、それでじっくり観ていき、そんな場所が数箇所あるのに気づいたのだ。
ただ、10年前からまったく変わらない場所もたくさんあって、その違いは何だろうと思う。これも調べなくちゃね。

森林率94パーセントの上野村は幸福村


一昨日、真鶴町民会館で内山節氏の講演会があり、なんとなく落ち着かない気分で行ってきた。参加者が40、50名ほどと少人数で内山氏に申し訳ないような、しかし私にとってたいへん贅沢な時間で、話の内容も興味深いものだった。

内山氏が真鶴へ来ることになったのは、私の知り合いの診療所の先生に、内山氏の著書「里の在処(ありか)」を貸したのがきっかけで、先生がその後内山氏の熱心な読者となり、診療所が月1回主催している、地域医療を考えるフォーラムに今回特別講演者として呼ばれたわけだ。

内山氏の話はいくつかテーマがあったが、その一つに東京都の住民で独り住まいの10パーセントの人が、死んでも引き取り手がないことをあげられていた(たしか)。ちなみに全国では5パーセント。
また、東京の独り住まいの男性の20パーセントが2ヶ月間誰とも口をきいたことがない、とのデータも(たしか)。

他にも個人と社会のありようなど、色々話があり、「これではまともな社会の体をなしてないでしょ」と内山氏。
「そろそろ本気になって何とかしないと」(わりとさらっとそんな風に)

内山氏はいま人口1400人の群馬県上野村で半分、東京で半分の生活を送られている。氏は東京生まれではあるが、上野村の古い農家を手に入れ、畑で野菜を作り、川で釣りをする、いまや一番心の落ち着く好きな場所であると。

その上野村は経済的にみると収入の少ない山奥の貧しい村に思えるが、みなそれぞれが地域社会や家庭で役割をもち、生き生きと生活しているという。

そして、すごいことに村全体で経済に席巻された現代生活を見直し、昔の生活へ回帰しようというのだ。ただ、薪で火を起こすかわりに、バイオマス発電機をドイツから買い、豊富な間伐材などからチップを作ってそれを燃料にするようなもの。
バイオマス発電機が3基あれば村中の電気をまかなえるが、とりあえず1基で様子をみるらしい。

もっと感心したのが、ゴルフ場を造る話がもちあがったとき、村民みなで反対し、計画を頓挫させたこと。普通なら過疎だし、雇用が生まれる、金が落ちるなんて賛成多数ですぐ決まりそうに思えるが、そうならないなんてすごいこと。

村民はみなが森や自然、仲間と繋がって生きることの素晴らしさを知っている。内山氏はまた村のあちこちで名もない小さな石仏が2000だったか3000だったか発見され、いまもその探索は続いていると言われてた。
上野村の年寄りの死生観も面白く話されていたが、自然の生活とは死ぬことと生きることが一体となったようなものなんだろうと思った。

これが私の生まれた田舎では置き去られてきたし、日本全体の多くの地方が同じ道をたどっているのだろう。上野村が米ができない山村で、私の田舎が田んぼのある、農村という違いもあるが、このより経済に毒されたエリアの再生はままならないものがある。

ま、その話は別にするとして、感動だったのが、講演後に内山氏を囲んだ数名の食事会がもようされ、私もそれに呼んでいただいたこと。テーブルを挟んで斜め前が内山氏だったから、なんだか酒をがぶがぶ飲んでしまい、話の腰を折るようなトンチンカンな発言をしたりと、いま思えば冷や汗もの。

ただ、思い切って船釣りに誘ったらチラッと好波が返ってきた。たまたま教え子が真鶴にいて、食事会にも同席してたのだが、私が名刺もないものだから「つながりを保っておくように」的なことを言ってくださった。

私が年初にやった写真展の一部写真を診療所に貼ってあり、それを見られたのだろう、ウサギの写真の表情の話をされたりしてたから、わっと思ったが、そんなのも効いたかもしれないね。
ちょっとうれしい、自慢話になってしまった。いい歳して、ミーハーだね。