湯河原・真鶴の野生生物を観察し、写真に記録すること。
山菜が美味しい

2015:5:19:7967
右下がモミジガサで真ん中がアラゲキクラゲで、あとの三つは山ウド。


はるか昔、といってもたぶん26,27年ぐらい前のことだが、山と渓谷社から出版された「山の幸」という山菜やキノコ、果実など紹介する本を買っている。
季節ごとに山の恵みや海の恵みを味わう生活にあこがれていて、いつか実践してみたいと不得手な植物の本を手に入れたのだ。

しかし、海の幸は釣りの上達とともに手に入れられるようになったが、山の幸はせいぜいキイチゴが食べられるぐらいで、山菜となるとワラビやフキぐらいしか識別できなかった。
湯河原へ越してきて、林道へときどき上るようになっても、それは相変わらずで、あらたに覚えたのはたった一つフキノトウのみ。あっ、ヤマノイモのムカゴは一握りぐらい採って、塩ゆでにして食べたことはあった。

一度など、これはきっとヤマウドに違いないとシシウドを何本か採取し持ち帰ったが、ウド独特の香りもないし、たぶんこれは間違いだなと捨てたことがある。知識がないとそれぐらいのものなのだ。

この知識ってのは、本を一冊なぞったぐらいではどうにもならなくて、本来、親から子へとか、先輩から後輩へとか実地で教わっていくものだろうと思う。

ま、そんな私だったが、一念発起し野生生物探検隊の植物の専門家を先生とし、名前覚えに励んだ結果、山菜となる植物を識別できるぐらいになってきた。
気付いてみれば私の周りには植物図鑑を出してる人が3人もいて、未知の植物をブログにアップしては教えていただいた。これがなかったら、これほど早く覚えられなかっただろう。

そんで、3、4年ぐらい前から山菜とされるあらたに覚えた植物をときどき採取してきて、天ぷらやおひたしにしていただくようになっている。
ただ、ニリンソウの群落のすぐ横にトリカブトがあったり、モミジガサとトリカブトが重なるようにしてある中から、採取するのは始めは度胸がいった。特に早い時期のニリンソウとトリカブトはそっくりで、怖々食べたのだった。

今年は初めてセリを摘んでおひたしにして食べ、旨かったのだが、セリの群落の中にムラサキケマンがたくさんあり、一見葉が似ているので始めとまどったりもした。
今年初めてのものに、ヤブレガサもあった。モミジガサが天ぷらにすると甘味があってたいへん旨いのを知り、同じようなヤブレガサもいけるのではと試したら、ばっちりだった。

写真は20日に採ってきたもの。右下がモミジガサで真ん中がアラゲキクラゲで、あとの三つは山ウド。山ウドは左下はキンピラ、左上の太いところは豚肉とキクラゲなどと油炒め。山ウドの若葉とモミジガサは天ぷら。山ウドの若葉の天ぷらはわずかに苦味があり、ボリュームもあってなかなかだった。

これまで山菜は天ぷらとおひたしぐらいしか考えが及ばなかったが、炒め物もいいね。おとついはワラビを採って、灰汁抜きしたあと油揚と炒めたけど、これもいけた。

今年採って食べた山菜はこの他にタラノメとゼンマイともらいもののコシアブラ。徐々にレパートリーが増えてきたけど、食べ方を定番の天ぷらとおひたし以外に工夫していけたらと思う。
いつぞやは、期せずして煮魚と山菜が食卓に並んで、30年来ぐらいの想いがほんの少しだけ結実したような、ふとそんなことを感じてしまった。

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