湯河原・真鶴の野生生物を観察し、写真に記録すること。
百花百様百種百実

2015:8:18:5833
萼片が割れて花冠が開く寸前。萼片を高く持ち上げ花冠に光りを当てようとしている/


一昨日は雨の中一日海だったが、昨日はその雨もあがり、仕事もなく曇りで涼しいし、草木に露が残っていたけど、長靴を履いて山へ行ってきた。

まずは新たに発見したバアソブの再調査を敢行。前回逃げるように離れたからもう少し範囲を広げゆっくり探索してみた。そしたらあるはあるは。神奈川県では絶滅危惧1A(CR)に指定され、絶滅危惧種の中でも最も絶滅の可能性が高い種で、naoさんがコメントくださった神奈川県で10株ほどしかない海岸に生えるイワタイゲキと同レベルの希少種だったのが、ランクを1か2下げられるぐらい見つけてしまったのだ。

ただ、探索したのがまだ狭かったか、どこにもあるわけではなくてある範囲に限られているようだった。よく似た数が多いジイソブの種子には翼があり風で遠くまで飛ばせるのに、バアソブの種子には何もなくて真下周辺に落ちるしか無いというのがあるかも。
せめてスミレみたいにエライオソームでも付けてアリに運んでもらえるようにすればよかったのに、なんて戦略の無さが気になったりする。

でも、開花のとき、萼が割れて萼片を精一杯高く持ち上げ、まだ開かぬ花冠に光りをたくさん当てようとしている様子が写真でよく分かる。花冠が開いてしまうと萼片は垂れ下がって、傘のようになり、雨や日差しから守る役目をしているのだろう。この萼片、花が実になっても花のときと同じまま元気で広がっているから、これも種を雨風から守っているように思える。すごいね〜。


2015:8:18:6022
コイケマにもう実が付いていた。花が一輪残っていて、たくさんの花から二つが結実したのが分かる/
2015:8:18:6001


次にチェックしたのがコイケマ。林道脇にあるので、ついでに見られるのがいい。で、前回上手く撮れなかった花の様子をチェックしてたらなんと実が3個できていた。
一昨年の秋、これの熟れた種子を仲間が見つけてくれたのだ。これが開いて中に長い綿毛が付いた種子があったが、綿毛が大きい分、一度風に乗るとより遠くまで飛んでいくだろうと思えた。

この果実の付いた写真の基部をよく見ると、なんと一輪だけ花が残っているではないか。14、15個付いた花の多くが落ち、二つだけ結実したのがこのことからよく分かる。


2015:8:18:5917
キジョランの花が咲いていた。これにも大きな実がなり、綿毛のある種が入っている/
2015:8:18:5928


次に見つけたのはガガイモ科のキジョランの花。林道周辺にキジョランは多いが、花を見たのは初めてで、大きな実がなるらしいがそれもまだ。実がどんなものか調べたら、なんとこれにも大きな綿毛を持つ種が中に入っているのが分かった。コイケマもガガイモ科だし、ガガイモにも綿毛があるし、ガガイモ科は風で種子を飛ばす戦略をもつのが多いのだろう。


2015:8:18:5931
クモキリソウに実が付いていた/

もう一つ見つけたのがクモキリソウに実が付いたもの。クモキリソウの花からはこんな子房ができるとは想像できなかったが、他のラン、カキランやエビネなんかと似ているといえば似ているな。ということはまだ見たことがないが、トンボソウも同じような実が付くのだろうか。



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